重心移動平均オシレーター取引チュートリアル

1.重心移動平均オシレーターとは？

重心移動平均オシレーターは、移動平均と価格の振動特性を組み合わせたテクニカル指標です。価格の変動を分析することで、価格の中心または均衡点を見つけ、市場の動向を予測することを目的としています。

2.重心移動平均オシレーターの使用方法

2.1.重心移動平均オシレーターインジケーター

重心移動平均オシレーターインジケーターは、MACDと類似した方法で計算されます。線形加重移動平均と単純移動平均の積をとり、その後三回の平滑化処理を行って最終的なシグナルを生成します。このインジケーターはゼロ軸を対称軸とし、ゼロ軸からの乖離が大きいほど現在のトレンドが強いことを示します。

重心移動平均オシレーターインジケーターパラメーター：

p1 = 20 線形加重移動平均と単純移動平均の時間期間

p2 = 4 線形加重移動平均と単純移動平均の積に対する二回目の平滑化時間期間

p3 = 4 三回目の平滑化時間期間

2.2.平均速度インジケーター

平均速度インジケーターは、単位時間（1分）あたりの価格変動の平均規模を計算します。物理学における平均速度に似ており、値が大きいほど現在の価格モメンタムが強いことを示します。平均速度インジケーターの下限はゼロであり、分母は選択されたKライン期間に応じて調整されます。最終結果は単位時間（1分）に対応する価格変動の規模を示します。

平均速度インジケーターパラメーター：

p1 = 6 平均速度の計算期間

period = ‘1h’ Kラインの時間期間

3.重心移動平均オシレーター パラメーター設定

3.1.エントリー条件

ロングポジションのエントリー条件：

1.現在の「重心」インジケーター（gravity[-2]）と直前の「重心」インジケーター（gravity[-1]）がともにゼロ未満である。

2.現在の「重心」インジケーターが直前の「重心」インジケーターよりも大きい。

3.現在の平均速度インジケーター（velocity[-1]）が平均速度の中央値（threshold）を上回っている。

擬似コード：

gravity[-2] < gravity[-1] < 0 and velocity[-1] > threshold

ショートポジションのエントリー条件：

1.現在の「重心」インジケーター（gravity[-2]）と直前の「重心」インジケーター（gravity[-1]）がともにゼロより大きい。

2.現在の「重心」インジケーターが直前の「重心」インジケーターよりも小さい。

3.現在の平均速度インジケーター（velocity[-1]）が平均速度の中央値（threshold）を上回っている。

擬似コード：

gravity[-2] > gravity[-1] > 0 and velocity[-1] > threshold

3.2.クローズ条件

ロングポジションのクローズ条件：

1.ショートポジションのエントリー条件を満たす

2.利確水準に到達する；利確水準は以下のように計算される： エントリー価格 + 利益率 ✖️ 現在のATR 注：利確/損切水準は、最新のKラインを用いて計算された現在のATRに基づき動的に調整される。同様に、

または

3.損切水準に到達する；損切水準は以下のように計算される： エントリー価格 - 現在のATR

ショートポジションのクローズ条件：

1.ロングポジションのエントリー条件を満たす；または

2.利確水準に到達する；利確水準は以下のように計算される： エントリー価格 + 利益率 ✖️ 現在のATR

3.損切水準に到達する；損切水準は以下のように計算される： エントリー価格 + 現在のATR

3.3.パラメーター設定

レバレッジ：ユーザーが投資に使用するレバレッジ倍率であり、注文数量を計算するために使用される。

総投資金額：ユーザーが投資に使用する総資金額であり、すべて証拠金として使用される。

自動損切比率：総投資金額の損失がこの比率に達した場合、ボットが退出を実行しポジションをクローズする。

線形加重平滑化期間1：「重心移動平均オシレーター」における線形加重移動平均と単純移動平均の期間。

線形加重平滑化期間2：線形加重移動平均と単純移動平均の積に適用される平滑化期間。

線形加重平滑化期間3：三回目の平滑化の時間期間。

平均速度期間：平均速度インジケーターに使用される時間期間。

ATR期間：ATRの時間期間。

利確/損切比率：1.5の場合、利確水準は損切水準の1.5倍になることを示す。

期間：標準MAパラメーター。必須項目；選択肢には1分、5分、15分、30分、1時間、4時間、8時間、1日があり、デフォルトは1時間。

注文数量：シグナルがトリガーされた際に発注される注文数量。任意設定；デフォルトは空。

デフォルトの先物手数料：0.00075

インバース先物： s = (証拠金 ✖️ 最新価格) / (2 ✖️ 0.00075 + (1/レバレッジ)) size = s / 契約あたりの価値

順方向先物： s = (証拠金) / (2 ✖️ 0.00075 + (1/レバレッジ)) ✖️ 最新価格 size = s / 契約あたりの価値

実際の注文数量は、デフォルトで計算された値とユーザー設定値のうち小さい方が適用される。

4.重心移動平均オシレーターの作成方法

Web：

ボット - ボット作成 - 先物 - CTA - 重心移動平均オシレーター - バックテスト - パラメーター設定 - 作成

バックテスト手順：

｢バックテスト｣ボタンをクリックし、期待するパラメーターを入力して｢バックテスト｣をクリック。システムが自動でデータをさかのぼり（デフォルトで1か月以内）、｢バックテスト記録｣に参考バックテスト記録を生成する。

アプリ：

取引 - ボット - 右上の最初のアイコンをクリック - 新しい戦略を作成 - システム推奨戦略 - 重心移動平均オシレーター - バックテスト - パラメーター設定 - 作成

Gate は本製品に関する最終的な解釈権を有します。 さらなるサポートについては、Gate公式サポートページをご覧いただくか、カスタマーサポートチームまでお問い合わせください。