老張と知り合った当時、彼は仮想通貨業界に入ってまだ半年ほどで、10万元の元手がたった1,000元ちょっとまで減っていました。

あの日の夜、彼から電話がかかってきて、声が震えていました。「本当にどうしたらいいか分からない。毎日チャートを見続けて目が痛くなるし、上がれば追いかけ、下がれば焦る。今はK線を見ただけで心臓がバクバクする。」

彼が本気で焦っているのが分かりました。3時間ほど会って話し合い、私は彼にこう言いました。「この市場で生き残りたいなら、まず自滅しないことを学ばないといけない。」

その後、彼は完全に生まれ変わりました。

2019年から今まで、口座は4,000ドル強からゆっくりと60万ドル以上まで増えました。この間に519暴落、Lunaゼロ化、FTX崩壊なども経験しましたが、彼の口座はずっと安定して右肩上がりでした。

運？もちろんそれもあるでしょう。でももっと大事なのは、私が当時言ったいくつかの言葉を、彼が本当に心に刻み込んだことです。

**確信の持てる時だけ手を出す。**

最初の頃は、どんなホットトピックも掴みたくて、どのコインが上がると聞けばすぐ飛び込んでいました。私は彼にこう言いました。「市場の90%の値動きはノイズだ。君がすべきなのは、その10%の明確なシグナルを待つこと。」

トレンドは安定したか？出来高は増えたか？方向は明確か？

この3つの質問すべてに「はい」と答えられる時だけ動く。それ以外はじっと待つ。

このルールで彼の取引頻度は半分に減りましたが、勝率は倍増しました。

**常に余力を持ったポジション管理を。**

昔の老張はオールインが大好きで、全力を出さないと損だと思っていました。結果は？勝った時は十分に勝てず、負けた時は一気に吹き飛びました。

私は彼に分割エントリーを教えました。まず少量で試し、正しい方向なら追加、間違っていたらすぐ撤退。1回の取引で使うのは最大30%の資金、残りは常に予備として残しておく。

「一回の相場を逃してもいい。自分に再起のチャンスを残すことが大事。」

今では彼の口癖です。

**稼いだお金は必ず引き出す。**

口座が一定の割合まで増えたら、強制的に一部を引き出し、コールドウォレットや法定通貨に換えます。

昔の老張はペーパープロフィットが大好きで、口座に何万何十万と表示されていても、ちょっと調整が入ると全て吐き出してしまっていました。

私は無理やり彼に習慣をつけさせました：毎回利益が30%以上出たら半分を引き出す。絶対に手加減しない。

「口座の数字は幻だ。手元に来て初めて本物だ。」

今ではもう会社勤めをしていません。毎月安定して数回取引し、収入はほとんどのサラリーマンを軽く上回ります。

でも彼が一番よく言うのは、「あの時のお前の言葉、シンプルで乱暴だったけど、本当に命拾いしたよ。」

仮想通貨市場は狂っているように見えるけど、根底のロジックは実はとても素朴です。

ルールを守る、リスクを抑える、実行力を持つ；
無闇に追わず、命を賭けず、欲張らない。

数年それを続ければ、自然と他人の手の届かないところに立てる。

この道は私はすでに通り抜けた。君が試すかどうかは、自分次第だ。