人民元は大幅に切り上げる可能性がある

出典：「信報」

人民元には大きな切り上げ余地があると掲載されている。簡単な例を2つ挙げよう。香港ドルと米ドルの為替レートは固定されており、香港の住民は皆、深センで買い物や消費をすると価格が香港より少なくとも半額であることを知っている。英国の「エコノミスト」誌は時折、各国通貨と米ドルの為替レートを「ビッグマック指数」で発表している。マクドナルドのビッグマックはアメリカでは5.69ドルで販売されているが、中国ではわずか22.6元人民元（約3.18ドル）で販売されている。これは人民元の為替レートがほぼ4元で1ドルにならないと購買力平価に達しないことを意味し、すなわち人民元は約44%過小評価されている。もちろん、「ビッグマック指数」はややユーモラスな大まかな推計である。国際通貨基金（IMF）が正式に推計した人民元の購買力平価指数は2.04であり、これは人民元対米ドル為替レートが約50%過小評価されていることを意味する。学界では人民元の為替レートがどの程度その真の価値を反映しているかについて様々な意見があるが、購買力との乖離が世界主要通貨の中で最も顕著であることは間違いない。2024年、