昨日の現物金はまさに一気に下落しました。29日の早朝の4549から直接下落し、1時間足のローソク足は次々と陰線を形成、夜にはさらに下落が加速し、最安値は4303まで下がりました。1日で240ポイント以上下落し、これまで積み上げてきたサポートラインはすべて突破され、ベア市場が本格的に支配権を握ったと言えます。

今朝の金価格は安値圏で揺れ動き、現在は4339付近で安定しています。ニュースの面から見ると、米国の第4四半期経済データは予想外に堅調で、市場のFRBの継続的な利下げ期待を打ち消し、ドルは強含みとなっています。世界的なリスク選好も回復しつつあり、安全資産としての資金は金から急速に逃避しています。これは左右両面からの攻撃の組み合わせであり、金価格はしっかりと押し下げられています。

早朝の動きを見ると、金は反発しているものの力不足で、4370付近の重要なポイントを突破できず、横ばいのレンジ相場で時間を消耗しています。空売り勢が依然として主導権を握っており、反発は一時的な技術的修正に過ぎず、その後も下落が続く可能性が高いです。

取引の面では、4350〜4360の範囲で空売りを検討し、反発して4370付近に達した場合は適度に追加ポジションを持つことも考えられます。ストップロスは4380上方に設定します。第一目標は4330、第二目標はさらに4320を見込みます。

リスク提示：本分析はあくまで参考であり、投資勧誘を意図したものではありません。金投資にはリスクが伴い、いかなる取引判断も投資者自身の責任で行ってください。