市場がこのような節目に達すると、いつも誰かが叫び始める——みんなが弱気になったら、反発はすぐそこだと。しかし、歴史を振り返れば、この論理は全く根拠がないことがわかる。

2024年末のあの局面では、皆が弱気だった後に確かに反発があった。でも、2022年初めはどうだった？皆が弱気だったのは、ただの熊市の始まりに過ぎなかった。だから問題は感情そのものではなく、市場の構造が壊れているかどうかだ。

感情は決して方向性を決めるものではなく、ただ進む方法を決めるだけだ。大きく売り浴びせて一気に下落させるか、横ばいでじわじわと時間を稼ぎ、個人投資家を疲弊させてから引き上げるかだ。

Bitcoinの動きを見てみよう。この横ばい期間が長いけど、安定しているように見えるだろう？違う、それは換手（売買の入れ替え）だ。8.5万のラインは生死線であり、これを割って動きが止まれば、それだけで意味がある。一度下回れば、新たな下落局面が始まる。反発に期待しない方がいい。

Ethereumも同じだ。3000ドルは壁だ。この位置にしっかりと立てば、せいぜい一波反発するだけで、大きな相場は期待できない。立てなくなったら？それは典型的な誘い上げで、後がもっと辛くなる。

多くの人は逆張りを急いでやろうとし、逆の動きで儲けられると思っている。でも、価格が本当に動き出す前に、どんなに感情が高ぶっても、それは価値がない。市場の動きから出てきたデータこそが、信頼できるものだ。