暗号市場に長くいると、2万から3万の資金で参入し、一心に一攫千金を狙う人をたくさん見てきた。今日の追い風に乗り、明日の底値買いを狙い、損切りの重要性を全く理解していない。結果、口座は底をつき、本人も崩壊してしまう。

正直に言うと、真に生き残るトレーダーは、運に頼ることは決してなく、再利用可能なシステムに依存している。

私は、純粋な初心者の受講者と接したことがあるが、テクニカル面もファンダメンタルズも全くわからない人だった。でも、その人には致命的な長所があった——従順で、言われた通りにやるだけだ。彼の資金はたったの1000Uだった。半月後には口座は4.2万Uに増え、途中で一度も強制ロスカットラインに近づくことはなかった。これは確率の問題ではなく、純粋に規律の力だ。

では、具体的にどう操作したのか？実はそんなに複雑ではない。最も基本的なことを徹底しただけだ。

**ポジション配分**が第一の防御線だ。1000Uを三つに分ける：400Uはトレンド取引用、相場が不明瞭なときは見送る；300Uは短期取引専用、3%-6%の利益が出たら迷わず退出、一銭の欲も出さない；残りの300Uは防御線で、絶対に動かさない。

多くの人はこれを保守的すぎると感じるかもしれないが、生きていること自体が勝ちだ。大きく張って一気に稼ぐのは気持ちいいが、その後は永久に市場から離れる可能性もある。

**エントリーのタイミング**も同じくらい重要だ。ビットコインが一定のレンジで反復して揺れている？それならじっと見て、無駄な動きはしない。市場が明確なシグナルを出さないのに無理に上昇を狙うのは、ただの自殺行為だ。

取るのは二種類の注文だけ：一つは重要なポイントを突破した後に追随すること；もう一つは押し目を確認してから反発を狙うこと。シンプルで荒っぽいが、効果的だ。

**利益が出たら？**帳簿上の含み益が15%以上になったら、まず一部をコールドウォレットに移す。数字は騙すこともあるが、実際に手元に入ったものだけが真の資産だ。

最後に**心構え**だ。これがテクニカルよりも勝敗を左右する。エントリー前に退場のプランをしっかり考え、損切りは絶対のルール。値段の交渉はしない。損失が出たら手を止め、次の一手を焦らない。利益が出ても調子に乗らず、市場の神になったつもりにならない。

1000Uを4.2万Uに増やしたのは、まるで夢のように思えるかもしれないが、実はその秘訣はとてもシンプルだ：無理をしない、ギャンブルしない、欲張らない。

暗号市場で長くやっていくには、富を一気に得る夢を忘れ、ポジション管理、トレンド追従、心理的な準備の三つの基本を徹底し、あとは時間に任せることだ。堅実に増やす方が、急いで一攫千金を狙うよりもずっと確実だ。