次の強気市場についての判断——イーサリアムはビットコインに勝るだろう。この見解は主流ではないかもしれないが、自分の考えを整理しておきたい。

まず理解しなければならないのは：ビットコイン、イーサリアム、Solana、BNBなどの主流資産の価値論理は全く異なるということだ。保全とリスクヘッジを目的とする人もいれば、エコシステムの成長によるリターンを狙う人もいる。自分が何を求めているのかを先に明確にする必要がある。

ビットコインの最も核心的な強みは一つだけ——希少性だ。総供給量は2100万枚に固定されており、永久に新規発行されない。4年ごとにマイニングの難易度が半減し、現在未採掘のコインはわずか200万枚しか残っていない。コストパフォーマンスの観点から見ると、金よりも優れている——世界の金鉱の採掘は数十年続くが、ビットコインはあと20年ほどで完全に採掘し尽くされる見込みだ。底層のロジックは非常に純粋で：法定通貨の価値下落に対抗し、世界的な大放水リスクにヘッジをかけることにある。これが、多くの機関や大口投資家がビットコインを「避難資産」として保有する理由だ。欠点も明確で、機能は限定的——送金と保存以外には使えない。しかし、この希少性だけでも長期保有すれば非常に堅実だ。

一方、イーサリアムのストーリーは全く異なる。単なる通貨ではなく、ブロックチェーンのオペレーティングシステムだ。世界のDeFi、NFT、GameFiアプリの90%以上がこのプラットフォーム上で動いている。つまり、あなたが注目しているのはイーサリアムという資産そのものではなく、ブロックチェーンエコシステム全体の未来だ。

面白いのは、その希少性メカニズム——総量に上限はないが、燃焼メカニズムによって流通量を動的に調整している点だ。取引活動が活発になるほど、焼却されるコインも増え、長期的には逆に希少性が高まる可能性もある。さらに重要なのは、このプラットフォーム上には数万のアプリが存在し、ヒット作が登場するたびにイーサリアムの需要が増加することだ。言い換えれば、イーサリアムの価値はエコシステムの繁栄度と直結している。欠点は古くから指摘されている問題——取引速度が遅く、Gas代が高いことだが、これらの技術的課題は解決可能だ。

今回の強気市場ではイーサリアムのパフォーマンスはやや物足りなく、上昇幅もビットコインを超えなかった。しかし、長期的に見れば、次のサイクルではイーサリアムに対する信頼は非常に高い。ブロックチェーンアプリエコシステムの発展はまだ始まったばかりであり、将来の想像力は単なる保存資産よりもはるかに大きい。