デジタルトレーディングの世界では、私たちは価格に過度に焦点を当てがちですが、実際には**取引量 (Volume)**が価格の動きを駆動する核心です。今日は、トレーダーがトレンドの強さを正確に読み取るのに役立つツール、**オンバランスボリューム (OBV)**について説明します。これは、累積取引量を利用して反転ポイントを予測したり、トレンドの強さを確認したりするインジケーターです。## オンバランスボリューム (OBV)とはOBVは、モメンタム指標 (Momentum Indicator) の一つで、累積された取引量の勢いを測定します。この指標は、1963年にジョセフ・グラニヴィルによって『Granville's New Key to Stock Market Profits』で開発され、価格に追随しない取引量が価格変動の背後にある重要な推進力であると信じられています。機関投資家や大口資金を持つ投資家は、取引を巨大な規模で行うことが多いため、OBVは一般のトレーダーがこれらの取引行動を追跡できるようにします。具体的には、取引量の累積増減を観察します。## OBVの動作原理OBVの計算は非常にシンプルです。**基本式:**- OBVt = OBVt-1 + Volumet (終値が前日の終値より高い場合)- OBVt = OBVt-1 - Volumet (終値が前日の終値より低い場合)- OBVt = OBVt-1 (終値が前日の終値と同じ場合)ここで、OBVtは現在の期間の累積取引量、OBVt-1は前期間の累積値、Volumetは当期の取引量です。**実例:(GOOG Daily)**| 日付 | 価格 | 取引量 | + / - | OBV ||-------|--------|--------------|-------|--------------|| 23/10/02 | 135.17 | 19,210,394 | + | 19,210,394 || 23/10/03 | 133.30 | 19,628,736 | - | -418,342 || 23/10/04 | 136.27 | 22,847,987 | + | 22,429,645 || 23/10/05 | 135.99 | 15,922,944 | - | 6,506,701 || 23/10/06 | 138.73 | 20,826,683 | + | 27,333,384 |この例から、OBVは価格の動きに合わせて取引量を加算または減算し、買い勢力の強さを示しています。## OBVを用いたトレンドの確認トレーダーはOBVを使って、現在のトレンドが強いかどうかを確認できます。**例:JPYUSD (1時間足システム)**JPYUSDがEMA25を下回り、OBVも継続的に下落している場合、これは強い下降トレンドの確認です。ただし、OBVが新たな安値をつけなくなった場合((OBVダイバージェンス))、売り圧力が弱まりつつある兆候です。価格が反発し、EMA25をブレイクアウトし始めたら、買いポジションを開くタイミングです。ストップロスは直近の安値に設定します。## トレンドの反転ポイントの検出OBVは、**OBVダイバージェンス**を見つけることで、反転ポイントを高精度で捉えることができます。**シナリオ1:上昇局面でOBVが下落**価格が新高値をつける一方、OBVが追随しない、または下落している場合、買い勢力が弱まっているサインです。これは上昇トレンドの終焉を示唆します。**シナリオ2:下降局面でOBVが上昇**価格が下落してもOBVがあまり下がらず、反発の兆しを見せている場合、売り圧力が弱まり、反転の可能性があります。**例:MSFT (日足)**Microsoftは、連続して高値を更新し、OBVも上昇している場合、強い上昇トレンドです。しかし、価格が高値を試す際にOBVが新高値をつけない場合、ダイバージェンスの兆候です。この間、価格がボリンジャーバンドの上限に達し、SMA20を下回る大きな赤いローソク足が出た場合、(パワーシフト)のサインとなり、売りエントリーが可能です。利益確定は直近の高値に設定します。## OBVと他のツールの併用戦略( OBV + 移動平均線 )MA(OBVと移動平均線を組み合わせることで、- OBVのダイバージェンスの検出- MAブレイクアウトによるトレンド転換の確認- スイングトレードの精度向上) OBV + ボリンジャーバンドOBVとボリンジャーバンドを併用すると、- ダイバージェンスによる反転ポイントの特定- バンドのブレイクアウトによるトレンド変化の確認- 低リスクのエントリーポイントの特定## まとめ**オンバランスボリューム (OBV)**は、取引量を主要な計算要素とする数少ないインジケーターの一つです。これにより、トレーダーは買い勢力の蓄積を追跡し、価格変動の予測をより正確に行えるようになります。OBVを使って強いトレンドを確認したり、反転の兆候を捉えたりすることで、取引判断の精度を高めることが可能です。特に、他の分析ツール(MAやボリンジャーバンド)と併用することで、その効果はさらに向上します。これが、OBVがプロのトレーダーにとって人気の理由です。
OBV - 取引者が知っておくべきボリューム分析ツール
デジタルトレーディングの世界では、私たちは価格に過度に焦点を当てがちですが、実際には**取引量 (Volume)**が価格の動きを駆動する核心です。今日は、トレーダーがトレンドの強さを正確に読み取るのに役立つツール、**オンバランスボリューム (OBV)**について説明します。これは、累積取引量を利用して反転ポイントを予測したり、トレンドの強さを確認したりするインジケーターです。
オンバランスボリューム (OBV)とは
OBVは、モメンタム指標 (Momentum Indicator) の一つで、累積された取引量の勢いを測定します。この指標は、1963年にジョセフ・グラニヴィルによって『Granville’s New Key to Stock Market Profits』で開発され、価格に追随しない取引量が価格変動の背後にある重要な推進力であると信じられています。
機関投資家や大口資金を持つ投資家は、取引を巨大な規模で行うことが多いため、OBVは一般のトレーダーがこれらの取引行動を追跡できるようにします。具体的には、取引量の累積増減を観察します。
OBVの動作原理
OBVの計算は非常にシンプルです。
基本式:
ここで、OBVtは現在の期間の累積取引量、OBVt-1は前期間の累積値、Volumetは当期の取引量です。
実例:(GOOG Daily)
この例から、OBVは価格の動きに合わせて取引量を加算または減算し、買い勢力の強さを示しています。
OBVを用いたトレンドの確認
トレーダーはOBVを使って、現在のトレンドが強いかどうかを確認できます。
例:JPYUSD (1時間足システム)
JPYUSDがEMA25を下回り、OBVも継続的に下落している場合、これは強い下降トレンドの確認です。ただし、OBVが新たな安値をつけなくなった場合((OBVダイバージェンス))、売り圧力が弱まりつつある兆候です。
価格が反発し、EMA25をブレイクアウトし始めたら、買いポジションを開くタイミングです。ストップロスは直近の安値に設定します。
トレンドの反転ポイントの検出
OBVは、OBVダイバージェンスを見つけることで、反転ポイントを高精度で捉えることができます。
シナリオ1:上昇局面でOBVが下落
価格が新高値をつける一方、OBVが追随しない、または下落している場合、買い勢力が弱まっているサインです。これは上昇トレンドの終焉を示唆します。
シナリオ2:下降局面でOBVが上昇
価格が下落してもOBVがあまり下がらず、反発の兆しを見せている場合、売り圧力が弱まり、反転の可能性があります。
例:MSFT (日足)
Microsoftは、連続して高値を更新し、OBVも上昇している場合、強い上昇トレンドです。しかし、価格が高値を試す際にOBVが新高値をつけない場合、ダイバージェンスの兆候です。
この間、価格がボリンジャーバンドの上限に達し、SMA20を下回る大きな赤いローソク足が出た場合、(パワーシフト)のサインとなり、売りエントリーが可能です。利益確定は直近の高値に設定します。
OBVと他のツールの併用戦略
( OBV + 移動平均線 )MA(
OBVと移動平均線を組み合わせることで、
) OBV + ボリンジャーバンド
OBVとボリンジャーバンドを併用すると、
まとめ
**オンバランスボリューム (OBV)**は、取引量を主要な計算要素とする数少ないインジケーターの一つです。これにより、トレーダーは買い勢力の蓄積を追跡し、価格変動の予測をより正確に行えるようになります。
OBVを使って強いトレンドを確認したり、反転の兆候を捉えたりすることで、取引判断の精度を高めることが可能です。特に、他の分析ツール(MAやボリンジャーバンド)と併用することで、その効果はさらに向上します。これが、OBVがプロのトレーダーにとって人気の理由です。