この波の相場はちょっと面白い。年末のこの時期、市場は極端な流動性の真空に陥り、パニック感は年内最大値（23）に達している。テクニカル面では、BTCとETHの日足MACDがともに強気のダイバージェンスを示しているが、油断は禁物だ——トレンドはまだ本格的に反転しておらず、移動平均線の抵抗も依然として堅い。

資金面の方がさらに注目に値する。BTCについては、オンチェーンの大口やホエールが様子見をしており、取引所では逆に流入の兆候が見られる。これは誰かが底値買いをしていることを示している。一方、ETHは厳しい状況だ。大口投資家が売却を進めており、取引所も引き続き純流出を続けている。二重の圧力の下でパフォーマンスは弱い。

機関の動きも問題の一端を示している。ETFの資金流出が続いているが、これは恐怖を煽るように見えるかもしれないが、詳細に分析すると年末のポートフォリオ調整の通常の操作であり、構造的な弱気のサインではない。

リスクポイントはここにある：強制清算データによると、BTCは85,000ドル、ETHは2,900ドル以下に巨大な清算注文が積み重なっている。短期的な下落余地は限定的だが、急落のリスクには注意が必要だ。

戦術的には、極度の恐怖と底打ちダイバージェンスの共振が見られる今、確かに中期的なポジション取りの価値はある。重要なのは、BTCが88,000ドル、ETHが3,000ドルの抵抗線を突破できるかどうかだ。もしBTCが85,000ドルを守り、ETHが2,800ドルを維持できれば、2026年初頭の流動性回復と利下げ期待と相まって、1月上旬にはトレンド反転のチャンスが訪れる可能性がある。