この界隈で最も不足していないのは「神話」——ある人はレバレッジを最大にして一夜にして逆転し、ある大物は正確に逃げて仙人になった。でも、爆死して静かに消えた人の話はほとんど聞かない。三年前の私はその一人だった：何度も判断を誤り、全額賭けて一つの方向に賭け、損切りは形だけ、気づけば口座は六桁から四桁に縮小していた。その時初めてわかった、仮想通貨界はカジノではなく、運任せの心理を罰する場所だと。

今日は「三日で倍増する秘訣」（そんなもの99%は罠）ではなく、どうやってまず生き延びて、次に稼ぐかについて話す。

**一、大損した人の共通点：確率を運命と勘違いしている**

多くの人を見てきたが、運が良く一波稼いだ後、「自分は天才だ」と思い込む：

ある山寨通貨が50%上昇したらすぐにレバレッジをかけて追いかけ、結果的にプロジェクトが逃げて元本がゼロに；

強気に持ち続けて売り抜けられず、市場調整時に利益の60%を吐き出し、「市場が悪い」と文句を言う；

さらには借金して全額突っ込む者もいて、最終的に借金まみれになり精神崩壊。

実際は：仮想通貨界の「一攫千金物語」の裏には、より高い爆倉確率が潜んでいる。本当に生き残った人たちの共通点は一つ——ルールで感情を制御し、確率でギャンブル性を克服している。

**二、取引の最低ライン：リスク管理は常に技術より優先**

今の私の取引フレームワークにはこの死守ルールがある：

一回の損失上限は総資金の2%。つまり、口座10万円なら、どんな取引でも最大損失は2000円。数字だけ見ると小さく感じるが、複利効果で長く生き延びられる。

全額投入は禁忌。たとえ自信があってもダメ。例えば10万円の資金で、1回の取引最大2万円のポジションを持ち、損切りはコストラインの下3%に設定。こうすれば、連続8回損失しても口座は20%縮小にとどまり、全売却の危機にはならない。

主流通貨だけを取引し、小さなコインは宝くじ感覚。BTCやETHは流動性が高く、突然のスパイクでも引き受け手がいる。1日の取引量が数百万のコインは、大口一つで20%の変動を引き起こせるため、リスク管理はほぼ不可能。

**三、心構え：相手を市場と捉え、敵と見なさない**

最大の誤解は、取引相手を敵と考えること。実際、市場には敵はいない、あるのは確率だけ。

BTCが底割れしたときに買い増しするのは、「空売りと戦う」ためではなく、確率に賭けているだけ。勝てば利益、負ければ計画通り損切り。重要なのは、勝ち負けではなく、常に同じシステムに従うこと。

今の私の感覚は：一ヶ月稼げなくても普通、1ヶ月で10%の損失も許容範囲だが、一度でも2%以上の損失が出たらシステムに問題がある。取引ロジックの改善はレバレッジを増やすより100倍重要。

もう一つのポイント：ポジションの変動を見ない。注文後はすぐに損切りと利確を設定し、あとは放置。毎日チャートを監視していると、含み損のときに追加し、含み益のときに早めに損切りしてしまう——これは逆の操作。

**四、「一攫千金」から「生き残る」への意識転換**

この3年で最大の収穫は、稼いだ額ではなく、心構えの変化だ。

最初はどうやって早く倍にするかを考えていたが、今は年化20-30%の安定したリターンを目指す。これは派手さはないが、別の角度から見れば——年化30%の複利を7年続ければ10倍になるし、全財産を賭ける必要もない。

BTCが3万でも10万でも、私の取引システムは変わらない：一回2%のリスク管理、主流通貨の優先選択、厳格な損切り。市場がどれだけ狂っても、これらのルールは変えない。

仮想通貨界は、生き残るのが稼ぐより難しい場所だ。消えた人たちはチャンスがなかったわけではなく、チャンスが来たときにコントロールできなかっただけ。だから、秘訣を追い求めるよりも、まず自問すべきだ——本当に計画通りに損切りできるか？含み益のときに欲を出さずにいられるか？一年中チャートを見ずにいられるか？

これこそが生存の法則だ。